『大人バレリーナ専門オンライン講座』を
受講して下さっている方から
ご質問があったのですが、
同じお悩みを持つ方も多いのでは?
と思いますので
シェアさせて頂きますね。
・つま先を伸ばすと、アキレス腱が痛い
・脚(膝)を伸ばすと、膝が痛い
・脚を上げてキープすると、付け根が痛い
それぞれ痛みが出ないやり方を
お伝えしたのですが、
そうなってしまう原因は一つ
【本来、受動的に動く部分なのに
力を入れて頑張って動かしてしまっている】
ということなんです。
どういうことかと言うと、、、
つま先を伸ばすとアキレス腱が痛い
バレエで《つま先を伸ばす》といったら、
足首の前側から甲、足指にかけて
遠くに伸ばしていくようにします。
その時に、足首の前と反対側にある
アキレス腱は縮んでいきますよね?
本来は、
《足首の前が伸びる》から
《アキレス腱が縮む》
なのですが、
アキレス腱をギュッと縮めることで
足首の前側から甲を伸ばそうとすると、
アキレス腱に痛みが出てしまうんです。
順番が逆なんですね。
そういう使い方をしている人は、
足指も握るような感じで
足先全体に力を入れてしまっているはず。。
さらに、ふくらはぎにも
無駄な力が入ってしまって
ゴリゴリの筋肉がついてしまいます。
ですので、
私がいつも書いている、
バレエの身体の使い方と同じで、
力を込めて頑張るのではなく、
外へ外へと伸ばしながら使って欲しいのです。
かかとを引いてしまわずに
かかとはその場に置いたまま、
足首の前側から甲にかけてを伸ばしていく
ように練習してみてください♡
脚(膝)を伸ばすと膝が痛い
立っているだけで膝が痛くなる人も同じです。
※膝の場合は、
足先だけを開く無理矢理アンデオールで
膝が捻れて痛みが出ていることもあります。
膝とつま先の方向を揃えるのは鉄則ね♡
立つ時やストレッチの時に
膝をしっかり伸ばしたいと思って、
《膝の前側を押し込む》ようにするのを
続けていると、痛みが出てきます。
バレエでいう《膝を伸ばす》は、
《膝裏を伸ばす》ということです。
膝の前側を押し込むから膝裏が伸びる
のではなく、
膝裏が伸びると膝の前側も引っ込む
という順番です。
膝裏が伸びるのは、
これもいつも書いているコレです。
足で床を押すと、骨盤の位置が高くなり
結果として、その間のスペース(=膝)が
伸びる
ここまでで、
関節部分に痛みが出るのは、
動かしたい(使いたい)部分と反対側から
動かそうとしているから
だということが見えてきますね♪
脚を上げてキープすると付け根が痛い
アダージオなどで脚を高く上げて
キープすると付け根が痛い、
というのはどうでしょうか?
これも、脚をキープする為に頑張る部分が
違っているんですね。
付け根が痛くなる人は、
重たい脚を、か弱い付け根の力だけで
頑張って持ち上げている状態。
想像しただけで大変そうです。。
もちろん、脚を高く上げる時には
付け根は縮みます。
ですが、本当に頑張るのは、
上げた脚を身体のほうへ引き寄せておくこと。
引き寄せる動きがあるから、
付け根が縮むだけです。
そして、
アラセゴンド(横)なら軸側の脇を
ドゥバン(前)なら背中を
アラベスク(後)ならお腹から胸を
倒れないように起こしておきます。
上げた脚と上体を
引き寄せ合うことでキープするんです。
付け根で脚が落ちないように耐えるのとは、
似ているようで違います。
例えるなら…20キロあるバッグを
指先に引っ掛けてぶら下げるか、
両手で胸に抱きかかえるか、
のような違い。
同じ重さでも、負担が全然違いますよね。
*
このように、見た目は同じように見えても
使い方や頑張りどころを間違えると
ケガや痛みに繋がってしまうことがあります。
しかも見た目は出来ているように
見えてしまうから、
大勢いるレッスンなどでは見逃されてしまいがち…。
そうならない為にも、
正しい身体の使い方を知っておくのは、
バレエ上達の為にはもちろん、
自身の健康や安全の為にも必要です♡
オンライン講座では、
このような細かい部分もしっかりと説明し、
質疑応答も無制限に受け付けております。
バレエのレッスンの時に
こういうちょっとした痛みがある方や、
先生に今さら聞けない疑問がある方は、
是非受けてみて下さいね♪