大人バレリーナさんが苦手意識をもつことの多い
回転技ですが、
ピルエットとはまた違う意味で難しいのが
《シェネ》ではないでしょうか。
両足が地面に着いているとはいえ、
1度回って終わり!ではなく、
連続して回らなければならないうえに
スピードも求められる。。
(正確には、回る瞬間は片足しか床に着いていませんし…汗)
しかも、 ヴァリエーション(振付)ともなると
たいてい踊りの最後に登場するので、
疲れも相まってフラフラ…
気持ちばかり焦ってしまいバタバタ…
になりがちな部分です(笑)
そこで、今日は大人バレリーナ徹底改造3ヶ月コースの
コース生にも指導している
【シェネを成功させる5つのポイント】をご紹介します♪
Point1 まっすぐに立つ
シェネのときは、1番または狭めの2番ポジションの
ルルベまたはポワントで立ちますよね。
その際、両脚を床にしっかりと突き刺して、
頭は上に伸び続けましょう。
疲れてくると、とくに
背中側に寄りかかりがちなので、
お腹を出さずに背中を引き上げます。
進行方向の1点を見ながら、
回るときに首を切って(パっと振り向いて)
進んでいきますが、
その時に、首を前に突き出していたり、
反対にアゴを引きすぎてしまっていると
頭の重さでブレてしまい、
まっすぐに回ることができません。
まっすぐな身体をキープし続けられるか否かが、
成功のキモです。
首(頸椎)までが背骨ですので、
背中から首の後ろの高い部分まで
しっかりと引き上げておきましょう!
![](https://mizukikazama.com/wp-content/uploads/2019/02/IMG0225163518-320x180.jpg)
Point2 ひじを張る
シェネの時の腕は、
アンナバンで回ることが多いと思います。
その際、ひじを落とさない(下に向けない)
ように意識しましょう。
ひじが落ちてしまうと、
しっかりと立てておくべき両脇(体幹部分)が
緩んでしまいます。
回転の際に恐怖心から、
(両腕で自分の身体を守るみたいに)
腕を身体のほうに引き寄せてしまう方がいますが、
美しいアンナバンが崩れない形で回るのがポイントです。
ポイント1のまっすぐな身体が
縦方向のひっぱりっこだとすると、
ポイント2は横方向のひっぱりっこです。
左右のひじ
左右の鎖骨から肩先
左右の耳
これらを、横方向に向かって
引っ張り続けるようにイメージしてください。
そうすることで、上下左右にひっぱられた
ブレにくい身体が出来上がります♪
![画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 3Arrows.jpg](https://mizukikazama.com/wp-content/uploads/2019/02/3Arrows.jpg)
Point3 裏と表を見せるように半回転ずつ進む
シェネは英語ではチェーン。鎖のことです。
1番または狭めの2番ポジションのまま、
身体の前面(表)と背面(裏)を
交互に見せるように半回転ずつ進んでいきます。
ぐるん、と一回転している訳ではないのですね。
カードが、ぱたんぱたんと
向きを変えていくようなイメージで
表・裏・表・裏を確実に見せていきましょう。
![画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 184884074_526966568327166_7778159546981722160_n.jpg](https://mizukikazama.com/wp-content/uploads/2021/05/184884074_526966568327166_7778159546981722160_n.jpg)
難しいのが、裏から表に振り返る時です。
右方向に進むなら、進行方向のライン上に
右足を正確につくのがポイント。
これが甘くなってくると、
客席側に方向がズレていってしまいます。
足に余裕があれば、振り返る時に
肩もライン上に乗せるつもりで
しっかり開く意識をするとさらにグッド!
さらに言うと、
表と裏が切り替わる(振り返る)瞬間は
片足が少しだけ床から離れて片足立ちになりますよね。
その時に、
床に着いている足(軸足)側のお腹や脇を、
よりしっかりと引き上げながら半回転すると
とっても安定します♡
Point4 最後のポーズに命を懸ける
終わり良ければすべて良し。
反対に、いくらシェネが上手く回れても
最後のポーズでずっこけてしまったら、
成功したことにはなりません。。
シェネの最後はシャッセからポーズをして
終わることがほとんど。
ですので、
シャッセの直前にきちんと5番ポジションに入れること
そして、シャッセする足がアンデオールしていること
が超重要です。
![画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 187425489_488742832444430_7012131838699804874_n.jpg](https://mizukikazama.com/wp-content/uploads/2021/05/187425489_488742832444430_7012131838699804874_n.jpg)
シェネの後は目が回っていたり、
疲れでヨロヨロしてしまいがち。
そんな大変な時に、
アンデオールが出来ていない縦足でシャッセすると、
盛大にグラグラしてしまうのが目に見えています…。
かかとの内側から前に押し出すようにすれば
アンデオールはもちろん、
床をしっかりと押せるので、
安定かつ引きあがった美しいポーズが決まるはず♡
最後のシャッセのアンデオールに命を賭けるべし!
Point5 とにかく落ち着こう
最後は精神論です(笑)
でもこれが、意外と大事。
きちんと立ててさえいれば、
あとは落ち着けば出来るはずです。
焦ってしまって頭の中が真っ白になったり、
心の中で「うわぁぁぁ~!」とパニックを起こさず、
冷静に「右・左・右・左」と目的地に向かって
足をライン上に置いていけば大丈夫。
最後はココロの強さです!!
次のレッスンで試してみて下さいね♡