バレエを踊る為には、
強くてしなやかな《軸》が必要。
安定した軸を保ちながら動くには、
上半身と下半身の関係を理解しておくと
とっても便利です。
今日は3つのポイントを
是非覚えてくださいね♪
前:ドゥバンに脚を出す(上げる)時
脚を前に出す時は、
出す脚の上の面を意識するのではなく、
脚の裏面を意識しながら動かします。
裏側の筋肉を遠くに引っ張るように
意識しながら動かすことで、
脚の付け根にムダな力が入ることなく
前腿・外腿をガチガチに固めることなく
長い筋肉をつくることができます。
前に出す脚(下半身)に対して、
上半身は、背中を意識して上に引き上げます。
そうすることで、
出す脚につられて、骨盤が後傾することなく
バランスが取れた状態で立っていることができます。
(ドゥバンに60°以上上げる時、骨盤は少し後傾します)
これは、タンジュでもジュテでも
グランバットマンでも同じです。
後:デリエールに脚を出す(上げる)時
デリエールは、ドゥバンと反対です。
脚を後ろに出す時は、
出す脚の腿裏を意識するのではなく、
脚の前面を意識しながら動かします。
前側の筋肉を遠くに引っ張るように
意識しながら動かすことで、
腰をギュッと縮めてしまうことなく
上げようとし過ぎて膝が曲がることなく
長い筋肉をつくることができます。
後ろに出す脚(下半身)に対して、
上半身は、お腹と胸を意識して上に引き上げます。
そうすることで、
出す脚につられて、お腹が前に落ちることなく
バランスが取れた状態で立っていることができます。
(デリエールの時、骨盤は少し前傾します)
これも、タンジュでもジュテでも
グランバットマンでも同じ。
以前書いた記事
「要注意!アラベスクで腰が痛くなる?」
もご参照くださいね♪
横:アラセゴンドに脚を出す(上げる)時
アラセゴンドに脚を出す時は、
出す脚の上側(前腿)ではなく、
下側(内腿)を意識しながら動かします。
内側の筋肉を遠くに引っ張るように
意識しながら動かすことで、
アンデダンになってしまうことなく
付け根にムダな力が入ってお尻が上がることなく
長い筋肉をつくることができます。
横に出す脚(下半身)に対して、
上半身は、軸足側の脇を意識して上に引き上げます。
体側だけでなく、さらに引き上げて
軸側の耳も上に引っ張られるくらい
意識しておくと、動く脚に負けない
強い軸を作ることができます。
(アラセゴンドに90°以上上げる時、
骨盤は軸側に少し傾けます)
これも、タンジュでもジュテでも
グランバットマンでも同じです。
上半身と下半身のバランスが取れると…
このように、脚を3方向に動かす時に、
それぞれ引き上げておく箇所を意識すると、
アダージオで脚を高くあげる時も、
アレグロの速い動きの時も、
グランワルツなどの大きな動きの時も、
グラつかず、腰に負担をかけずに
身体を引き上げておくことができます。
試してみて下さいね♡