大人バレリーナさんが苦手意識をもつことの多い
回転技ですが、
ピルエットとはまた違う意味で難しいのが
《シェネ》ではないでしょうか。
両足が地面に着いているとはいえ、
1度回って終わり!ではなく、
連続して回らなければならないうえに
スピードも求められる。。
(正確には、回る瞬間は片足しか床に着いていませんし…汗)
しかも、 ヴァリエーション(振付)ともなると
たいてい踊りの最後に登場するので、
疲れも相まってフラフラ…
気持ちばかり焦ってしまいバタバタ…
になりがちな部分です(笑)
そこで、今日は大人バレリーナ徹底改造3ヶ月コースの
コース生にも指導している
【シェネを成功させる5つのポイント】をご紹介します♪
Point1 まっすぐに立つ
シェネのときは、1番または狭めの2番ポジションの
ルルベまたはポワントで立ちますよね。
その際、両脚を床にしっかりと突き刺して、
頭は上に伸び続けましょう。
疲れてくると、とくに
背中側に寄りかかりがちなので、
お腹を出さずに背中を引き上げます。
進行方向の1点を見ながら、
回るときに首を切って(パっと振り向いて)
進んでいきますが、
その時に、首を前に突き出していたり、
反対にアゴを引きすぎてしまっていると
頭の重さでブレてしまい、
まっすぐに回ることができません。
まっすぐな身体をキープし続けられるか否かが、
成功のキモです。
首(頸椎)までが背骨ですので、
背中から首の後ろの高い部分まで
しっかりと引き上げておきましょう!
Point2 ひじを張る
シェネの時の腕は、
アンナバンで回ることが多いと思います。
その際、ひじを落とさない(下に向けない)
ように意識しましょう。
ひじが落ちてしまうと、
しっかりと立てておくべき両脇(体幹部分)が
緩んでしまいます。
回転の際に恐怖心から、
(両腕で自分の身体を守るみたいに)
腕を身体のほうに引き寄せてしまう方がいますが、
美しいアンナバンが崩れない形で回るのがポイントです。
ポイント1のまっすぐな身体が
縦方向のひっぱりっこだとすると、
ポイント2は横方向のひっぱりっこです。
左右のひじ
左右の鎖骨から肩先
左右の耳
これらを、横方向に向かって
引っ張り続けるようにイメージしてください。
そうすることで、上下左右にひっぱられた
ブレにくい身体が出来上がります♪
Point3 裏と表を見せるように半回転ずつ進む
シェネは英語ではチェーン。鎖のことです。
1番または狭めの2番ポジションのまま、
身体の前面(表)と背面(裏)を
交互に見せるように半回転ずつ進んでいきます。
ぐるん、と一回転している訳ではないのですね。
カードが、ぱたんぱたんと
向きを変えていくようなイメージで
表・裏・表・裏を確実に見せていきましょう。
難しいのが、裏から表に振り返る時です。
右方向に進むなら、進行方向のライン上に
右足を正確につくのがポイント。
これが甘くなってくると、
客席側に方向がズレていってしまいます。
足に余裕があれば、振り返る時に
肩もライン上に乗せるつもりで
しっかり開く意識をするとさらにグッド!
さらに言うと、
表と裏が切り替わる(振り返る)瞬間は
片足が少しだけ床から離れて片足立ちになりますよね。
その時に、
床に着いている足(軸足)側のお腹や脇を、
よりしっかりと引き上げながら半回転すると
とっても安定します♡
Point4 最後のポーズに命を懸ける
終わり良ければすべて良し。
反対に、いくらシェネが上手く回れても
最後のポーズでずっこけてしまったら、
成功したことにはなりません。。
シェネの最後はシャッセからポーズをして
終わることがほとんど。
ですので、
シャッセの直前にきちんと5番ポジションに入れること
そして、シャッセする足がアンデオールしていること
が超重要です。
シェネの後は目が回っていたり、
疲れでヨロヨロしてしまいがち。
そんな大変な時に、
アンデオールが出来ていない縦足でシャッセすると、
盛大にグラグラしてしまうのが目に見えています…。
かかとの内側から前に押し出すようにすれば
アンデオールはもちろん、
床をしっかりと押せるので、
安定かつ引きあがった美しいポーズが決まるはず♡
最後のシャッセのアンデオールに命を賭けるべし!
Point5 とにかく落ち着こう
最後は精神論です(笑)
でもこれが、意外と大事。
きちんと立ててさえいれば、
あとは落ち着けば出来るはずです。
焦ってしまって頭の中が真っ白になったり、
心の中で「うわぁぁぁ~!」とパニックを起こさず、
冷静に「右・左・右・左」と目的地に向かって
足をライン上に置いていけば大丈夫。
最後はココロの強さです!!
次のレッスンで試してみて下さいね♡