バレエを始めた方にとっては
憧れのトウシューズ♡
あのリボンの付いたピンクサテンの靴で
舞台の上で踊りたいですよね。
ですが、ご存じの通り
バレエを習い始めてすぐにトウシューズは
履けません。
ある程度の足の強さや
身体の条件が揃わないと、
ケガに繋がってしまうなど危険もあります。
そして、ただ《履いている》だけでなく
それを履きこなす=踊れないと意味がありません。
(記念に履くだけで良い!という方も
ケガにだけはお気をつけて…)
これからトウシューズを履きたい方、
また既に履いているけれど
上手く立てない・踊れていない方は、
トウシューズを履けるようになるまでに
・準備しておきたいこと
・出来るようになっておきたいこと
をチェックしていきましょう!
正しい位置でのルルベ
トウシューズを履いてトウ(つま先)で立つ前に
ドゥミポワント=ルルベで立てなければなりません。
足指を握らずにしっかりと伸ばし、
指の裏側とMP関節部分で床を押して、
かかとも付け根もちょうどその真上に…
意外と大変です。。
この位置でルルベできない方は、
足指が硬かったり、
付け根が引けていたりする可能性があります。
忘れられがちですが、
足指が根本から曲がって
ルルベの時に足指全体で床を押せるように
足指の付け根のストレッチをしておく必要があります。
正しい位置に立てないと、、、
↓
かかとが落ちやすくなる
↓
後ろに重心が傾かないように
前屈みになったり、お尻を突き出したり、
膝を曲げてバランスを取ってしまう
こうなると、
正しいポワントワークどころか
まっすぐ立つことさえ出来ませんよね。
まずは、正しい位置でルルベが出来るよう
立ち方を見直してみましょう。
床を突き刺して立つ
正しい位置でのルルベとも関係しますが、
《床を押して立つ》ことが出来ないと
トウシューズで立って踊ることはできません。
痛い・怖い・弱いで
足に乗っかるように立ってしまう方が
とくにトウシューズ初心者には
沢山いらっしゃいます。
ですが、床を突き刺して立たないと、
膝が曲がってしまったり、
引き上げが出来ずに
つま先にばかり体重がかかってしまい
余計に痛いことに。。。
バレエシューズの時から、
しっかりと床を押して引き上げて立つ
練習をしておきましょう。
ルルベからの降り方
トウシューズは、
トウで立つことよりも
そこからアテールに降りることの方が
難しいと言われます。
ポワントで立った後、
どすんと床にかかとを落としてしまうのではなく、
3/4ポワント・ドゥミポワントを通って
かかとを床に降ろしてきます。
フルポワント(つま先で立った状態)が
建物の10階だとすると、
1フロアごとに止まるエレベーターのように
10階・9階・8階・・・・3階・2階・1階
と少しずつ降りてきたいですね。
それには、
足の裏の筋力も必要ですし、
身体を引き上げておくことも大事です。
バレエシューズの時から、
ルルベからアテールへの降り方を丁寧に
各階止まりのエレベーターでお願いします♡
引き上げ
上でも書いたように、
ポワントで立つにも、降りるにも
引き上げが絶対の絶対に必要です。
トウシューズでは
バレエシューズでのバーレッスンの時から
言われているような基本的なバレエの身体の使い方が
より切実に必要になってくるのです。
■床を押して立つ
■引き上げる
■アンデオールする
これが三位一体となって
バレエの動きになっていきます。
骨盤の位置が高くなり引き上がる
↓
アンデオールができるようになる
↓
さらに床をドリルのように突き刺すことができる
これを身体で理解できるようになっておきましょう♪
順番をすぐに覚える
これだけ毛色が違って
身体の使い方ではありませんが、
実はとっても大事なことです。
順番が曖昧なまま、もしくは
他の誰かを横目でカンニングしながらでは、
身体の隅々まで意識が行き渡らずに
怪我につながってしまうことがあるからです。
私も、何かの拍子にタイミングがズレてしまい
音楽に乗り遅れて焦った結果、
トウシューズのつま先を強い力で
床に打ち付けるような感じで立ってしまい、
親指の爪が死亡、、、
真っ黒になってしまったことがあります。
(爪って死ぬと剥がれちゃいます、痛いです)
知り合いのバレエの先生も、
生徒に注意を出しながらジャンプして見せて
自分の身体よりも生徒に気を取られた結果、
着地を失敗して小指の骨を骨折、、、
なんてことがあったそうです。
バレエシューズよりも高さが出るぶん、
しっかりと身体も意識も使い切らないと
本当に危ないんです。
順番に気を取られていてはダメなんです!
振り付け・順番はすぐに覚えて
身体のほうに意識を向けられるようにしておきましょう。
以上、
トウシューズを履く前に
出来るようになっておきたいこと、でした!
ファイト♡♡♡