「爪先を伸ばして!」
「肘が落ちてる!」
「ほら、アンデオール忘れてる!」
バレエのレッスンをしていると、
次から次へと色々なことを注意されますよね。
1つクリアしたと思ったら、また別の注意!
そちらに気をとられていたら
今度は順番を間違えた…
なんてこと、よくあると思います。
よく生徒さん達に聞かれるのが、
「上手な人は、意識しなくても出来るんですよね?」
ということ。
答えは、YesでありNoでもあります。
正しくは、、、
意識はしているけれど、
無意識に近い状態にまで習慣化されている
意識しているけれど、
意識全体のキャパが広いので
それだけで頭が一杯にならない
という感じ。
例えば、バレエでは当たり前の
《つま先を伸ばす》
バレエをはじめたばかりの人にとっては、
足を動かすたびに、相当意識しないと
脳が《つま先を伸ばす》という指令を出す
↓ ↓ ↓
その指令を受けて身体が動く
ということができません。
指令を出すこと自体を忘れてしまったり、
指令を受けてもうまく動かなかったり…
なんてこともあるかも知れません。
一方、慣れている人にとっては、
呼吸をするのと同じくらい自然に、
床から足が離れたらつま先を伸ばすことが
習慣になっています。
と言っても、実際には初心者の方と同じように
脳から指令が出て身体が動く
というプロセスを通っています。
身体が勝手につま先を伸ばしてくれてるのはなく、
やっぱり意識の片隅では意識していて
ちゃんと自分の意思で伸ばしているんです。
この図のように、
一度に意識できる量が増えてくると、
身体の引き上げと保ったまま、
アンデオールして、つま先を伸ばして
複雑なアンシェヌマンを
間違えずに踊ることができるようになる
ってことですね♪
そうなるには、
経験=レッスン量が必要です。
焦らず、少しずつキャパシティを
増やしていくようにしましょう♡