ルルベ(つま先立ち)になると 、
グラグラしてしまってバランスが取れない…
という方も多いかと思います。
そんな場合のチェック項目を5つ、
ご紹介していきます。
ご自身の苦手分野はどの項目でしょうか?
チェックしてみてくださいね♡
姿勢・重心の位置が正しいか?
バランスが取れない時に
真っ先にチェックして頂きたいのがこれ。
正しいアライメント(骨格の配列、骨の並び)
で立てていなければ、
当然バランス良く立つことが出来ません。
正しくない姿勢…たとえば、
猫背だったり、そっくり返り過ぎだったり
という場合でも、
日常生活の中であれば、
ある程度は筋肉たちが頑張ってくれて
立っていることができます。
とはいっても、その筋肉の頑張りのせいで
肩こりや腰痛、脚が太くなったりするのですが。。
バレエを踊るときに、
片足で立ったり、ルルベやポワントで立つとなると
小さい点の上に正しく骨を並べなければ
バランスを取ることは難しいんです。
また、重心の位置も大切です。
最小限の力でバランスを取るならば、
ベストな重心の上に、
正しい姿勢を積み上げていく必要があります。
立ち方・重心の位置については、
こちらの記事に詳しく書いております♡
足指を握っていないか?
これはルルベ(つま先立ち)の時だけでなく、
アテール(かかとも床についた立ち方)の時も
同じなのですが、
シューズの中で、足指がキュッと縮んで
指を握ったようになっていませんか?
指を握って曲げた状態で立った時と
指を伸ばして立った時。
どちらが床への接地面積が広いでしょうか。
もちろん、
足指が伸びていて、指の裏側全体が
床についている状態で立った時ですよね。
接地面積が広いほど、
バランスは取りやすくなります。
バレエの身体の使い方にも関係します。
しっかりと床を押すことで引き上げる。
腕も脚も外へ外へと伸ばしながら使う。
足指を曲げているのは、
首をすくめて立っているようなもの。
手の指先を丸めて握っているようなもの。
しっかり伸ばしながら立って下さいね♪
上方向ばかり意識していないか?
バレエのレッスンでは、
「引き上げて!」
「上へ上へ!」
「もっと伸びて〜」
「重力を感じさせないように!」
などの注意が飛び交います。
それはもちろん大事!
…なんですが、
それだけでは片手落ちなんです。
たとえば、
5番のシュス(ルルベ)で両手をアンオーにして
バランスを取るような場合。
ついつい「上に伸びること」だけに
気を取られてしまい、
足元がお留守になってしまっていませんか?
上ばかり意識して、下を忘れてしまうと、
酔っ払いの千鳥足のように
フラフラしてしまいます(笑)
上に向かって伸びる時には、
必ず、下に向かって伸びるのもセットです。
頭は天井に向かって上へ上へ、
足を床に向かって下へ下へと
伸び続けることで、
バレエのバランスが完成します。
下へ向かう意識もお忘れなく!です。
全身を固めすぎていないか?
足指を握ってしまいがちな方は、
もしかしたら
こちらも当てはまるかも知れません。
バランスを取る時に
グラグラを止めなきゃ!と思って
全身をギュッと縮めるように力を入れて
頑張っていませんか?
これ、実は逆効果なんです。。
一つ前の項目
《上方向ばかり意識していないか?》
でも書きましたが、
バランスを取る為には、
上方向と下方向に全身を伸ばしながら
立つことがマスト。
ですが、全身を固めてしまうと、
この上にも下にも引っ張れていないんですよね。
また、身体を外へ向かって伸ばすことで、
少しばかりグラグラしたとしても
微調整ができるんです。
バランスを取ることは一時停止ではなく、
伸び続ける動きですので、
動きながら(実は身体の中で微調整をしながら)
止まっているように見えるだけ。
身体を固めてしまうと、
このバランスが取れる人がやっている
無意識の微調整ができなくなります。
騙されたと思って(笑)一度
力を抜きながら、
ただ上下に伸びてみてください。
今までよりもラクに長くバランスが取れるはず!
あ、視線も同じです!
視線を飛ばすように遠くを見ることで、
全身も伸ばしやすくなりますよ。
集中が途切れていないか?
この項目だけ少し毛色が違いますが…
意外と大事なポイントです。
バランスを取るときって、
これまでに書いた
・正しい姿勢と重心の位置
・足指を伸ばして立つ
・上方向と下方向を意識する
・全身を固めずに伸び続ける
というチェック項目を意識しつつ、
(理想は、ほぼ無意識レベルに落とし込んで♪)
《今ここ》に意識を保っています。
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昨日あった嫌なことや、
明日の朝ごはんのことを考えていたら
バランスは取れないんです(笑)
意識があちこちにいってしまうと、
集中力が途切れてしまい、
ピンポイントの小さな点の上で
バランスを取ることは難しいと思います。
両足でシュッスくらいなら大丈夫かも
知れませんが、
『眠りの森の美女』のローズアダージオみたいに
ポワントでアチチュードアラベスクで
一人でバランスを取る…なんて時は
集中力が必須です。
《今ここ》に集中する
それには、今やるべき身体の使い方に
意識を向けてあげればOK。
これまでにあげた4つの項目に
意識を向けて、余計なことは考えない!
お試しあれ〜♡
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ご自分がどれに当てはまるか分からない…
どこから改善すべきかチェックして欲しい…
という方は、プライベートレッスンに
いらして下さいね♪
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いつもの先生以外からのアドバイスは、
違う表現で新しい気づきが生まれたり、
別の視点からの指摘があったりと
転換点になることが多いんですよ~!