バレエのレッスンをしていると、
順番や足の動き手の動きに
意識が集中してしまいがちですが、
だからこそ、
これが出来ていると上手に見える!
というポイントがあります。
それが、顔の向きと目線の方向。
後回しにされてしまいがちな部分ですが、
ここがバッチリ決まると
踊りに伸びやかさや力強さが出てきますよ♪
レッスンの時、ふとした瞬間に
顔と視線が下がっている人、
とっても多いです。
視線が下を向くと、頭の重心も変わります。
頭って重いので、下を向いちゃうと
バランスが取りにくくなったり
引き上げづらくなってしまいます。
なので、「顔を上げて」というと
目玉だけで上を見る人がいらっしゃいます。。
怖いです(笑)
バレエでは、よく《鼻で見る》
なんていう表現をしますが、
向きたい方向に鼻を向けるようにすれば
顔と目線の方向が揃いやすいですよ♪
バレエをしていない時も同じ。
真っ直ぐに立って、真っ直ぐ前を見る
このシンプルなことが意外に難しいのです。
「この位置ですよ~」とお身体を直すと
皆さま驚かれます。
「そっくり返っている感じがする!」
「初めての感覚です!」
とおっしゃるんですね。
それだけ出来ていない人が多いということ。
と、言うことは…!!
顔を真っ直ぐに起こしているだけで
とっても目立ちます♡
堂々として綺麗に見えるんです♡♡
そしてもう一つ大事なのが視線の方向。
顔の向きと視線の方向が
きちんと揃っている時に感じるのは、
誠意・自信・真っ直ぐさ・明るさなどです。
反対に顔の向きと視線が揃っていないのは、
たとえば流し目とか横目で盗み見るとかですね。
そこから感じるのは
たくらみ・悪意・自信の無さ・嘘・暗さ
などではないでしょうか。
バレエでは腕を前に伸ばしたポーズを取るとき、
伸ばした腕の方向、
そのさらに遠くに顔と視線を向けます。
すると、伸ばした腕も長く見え、
ダンサーの周りの空間も広がったように見えます。
反対に腕の方向と全然違うところを見ていたら?
伸ばした腕のエネルギーはそこで途切れてしまい、
伸びや広がりは無くなってしまいます。
振付であえてそうする場合は例外ですよ?
真っ直ぐな視線は、
けがれを知らない純粋無垢なお姫様。
流し目を使うのは、
王子様を誘惑するオディール(黒鳥)など。
役によって使い分けます。
【オーラ】=【エネルギー】です。
エネルギーの広がりを表現するには
視線のエネルギーも必要です。
つけ睫毛やアイラインでは足りませんよ~。